海に潜るアライさんなのだ!
以前の記事で機材のオーバーホールについて軽く触れたのだけど、今回はそこら辺をもうちょっと掘り下げて行こうと思うのだ
その前にまず大事な事なのだけど、ダイビングの機材は生命に関わるものらしく、何やらとても特殊なものらしく、一般的な機械工学の常識は当てはまらないらしく、メーカーが推奨するサイクルでオーバーホールしないとダメらしいのだ
つまりそう言う事だから、この記事を読んだ事で死んでしまったとしてもアライさんに責任を問わないで欲しいのだ
飽くまでもアライグマの戯言程度に読み進めて貰えればありがたいのだー
そもそもオーバーホールするようにはできていないのだ?
ダイビングの機材って見るヒトが見ればわかるのだけど、頻繁に分解するようにはできていないのだ
素人が安易に分解しないように敢えて分解しづらい構造にしてると言う説もあるけれど、それにしてもこれはちょっと分解しない方が良いのではないか?
と言う作りなのだ
ファーストステージなんかは専用の治具を使えば分解できなくも無いけれど・・・それでもどう考えても分解の度に機材を痛めてしまいそうなのだ
セカンドステージなんか言うに及ばす、如何にも弱そうな樹脂の外装とか、3~4回も分解したらダメになりそうなのだ
まー・・・どうやら? 専門家()に言わせると、世間一般の常識では計り知れない特殊な器具だから、きちんとしたショップが分解するのであれば大丈夫らしいのだ
つまりはそう言う事なのだ
オーバーホールで不調になるのだ
良く聞く話なのだけど然もありなのだ
どんな機械、器具でもそうなのだけど、もっとも理想的なのはメーカーの工場で新品を組み立てた後は分解など一切せずに、交換時期が来たら新品と交換してしまう事なのだ
無論、高価な機械であったり、短いサイクルで清掃を行わなければ機能を維持できないような特殊な製品であれば、ユニット毎の交換や清掃を容易に行えるような作りになっているのだけど、前述のとおりダイビングの機材と言うのは・・・なのだ
ちなみになのだけどダイビングで使うレギュレータと言うのは、減圧弁、二次圧調整弁の一種なのだ
世間一般の常識の範囲で言うと、あの規模の二次圧調整弁は基本的に使い捨てなのだ
本来使い捨てにするものを、分解整備で延命化・・・どうにもまともな性能が維持できるとは思えないのだ
ただ、ダイビングの機材に関しては常識が当てはまらないらしいから・・・なのだ
若しかすると重要な部品は交換されていないのかもなのだ
ファーストステージ
普通に考えると、分解整備で再使用できそうな部品は、ケーシングくらいなものなのだ
弁体は生きていればワンチャンあるとしても、メインのスプリングや弁座・・・ほとんどの部品は交換されて然るべきなのだけど、これやると普通に新品買った方が安く上がるのだ
はたしてのそのオーバーホール、重要部品がきちんと交換されてるのだ?
セカンドステージ
正直言って再使用できそうな部品が思い当たらないのだ
樹脂製の外装なんか真っ先に破損するし、水中で破れると深刻な事態を招くダイヤフラム・・・ここら辺を交換したら新品買った方が・・・・・・なのだ
一番肝心な中圧ホースは交換されないのだ
アライさんが常々水中で発生して欲しくないと思っている機材トラブルのトップが中圧ホースの破裂なのだ
セカンドの中圧ホースが破裂すれば空気が吸えなくなるし、タンクの空気は下手すればものの数秒で空になるし、噴出した空気の泡で視界は奪われるし、かなり深刻な事態を招くのだ
さて、一般的なオーバーホールで中圧ホースは交換されるのだ?
正解:改めて注文しないと交換してもらえないのだ
もっと正解:中圧ホース程度であれば自分で買ってきて交換できるのだ
緑青は毒では無いのだ
緑青が出たからオーバーホールしなければ
と言う話も良く聞くのだ
まずこの緑青、カビか何かの仲間だと思われてるみたいだけど、これの正体は銅なのだ
ダイビングの機材(ファーストステージ)は大抵銅合金で作られていて、その銅が酸化してものが緑青なのだ
そして基本的には無害なのだ
無論、レギュレーターの機能を維持できないレベルで緑青が発生しているのであれば、その機材が既に買い替え時期である事は疑うまでも無いのだけど、多少の緑青であればそこまで気にする必要は無いのだ
若しかして素人が作業してないか?
信頼できるダイビングショップ()にオーバーホールに出した場合、その機材は素人により分解され、素人により組み立てされている可能性があるのだ
と言うのも実際に現実問題、20世紀の頃は客の少ない冬季や平日にショップが収入を得るために、インストラクターがオーバーホールの作業を行っていたのだ
無論、メーカーによる最低限の教育程度は受けているものと信じたいのだけれど、インストラクターはプロの機械工、職人では無いのだ
仮にオーバーホールに出すのであれば、きちんとした職人に預けたいものなのだなー
オーバーホール費用は毎年2万円~なのだ
2万円というのは一番安いモデルで最低限の部品だけ交換して工賃も底値の業者に依頼した場合の価格だから、2万円でオーバーホールできると思ったらダメなのだ
高級機材を使ってるアライさんのフレンズは、毎年のオーバーホール代が20万円とか言ってたのだ
ゼロが一個多いのだ・・・
20万円は大袈裟だとしても、生真面目に毎年オーバーホールなんかやってたら、それだけでそれなりの出費になる事だけは覚悟しておいた方が良いのだ
因みにショップが用意しているレンタル機材・・・オーバーホールされていない場合が多いのだ
そういう事なのだ
買い替えた方が安いかも知れないのだ
使い方にも依るのだけどダイビングの機材なんて10年そこそこじゃダメにならないのだ
流石に10年は怖い・・・と言うのであれば、5年おきに買い替えと言う手もあるのだ
5年分のオーバーホール費用を貯めておけば、中圧ホースも含めてすべて新品に買い替える事ができるのだ
それと・・・オーバーホール業者の中には、中古品をオーバーホールして販売している業者も居るのだ
場合によってはオーバーホールに出すより、オーバーホール済みの中古品を買う方が安かったりするのだ
さて、そのオーバーホール、本当に正解なのだ???
まとめなのだ
機材のオーバーホールに関しては色々な考え方があるとしても、初心者のうちはどうしても不安が勝ってしまい、自己責任を負うのには抵抗があると思うのだ
だから毎年オーバーホールを行う事を否定はしないし、そもそもそれがメーカーや業界が推奨する安全対策の一つである以上、アライさんも毎年のオーバーホールを推奨せざるを得ないのだ
ただし仮に機材を買ってしまい、そして生真面目に毎年オーバーホールを行うのであれば、純粋なダイビング代以外の費用が追加で発生してしまうと言う事は覚えておいて欲しいのだ
正直・・・年に2~3回しか潜らないのであれば、機材借りる方が安いのだ